草野風流(市指定無形文化財)
建久八年(1197年)竹井城主草野太郎永平が須佐能袁神社を勧請し、天下泰平(、五穀豊穣(を祈り草野風流がはじまりです。
この御神幸行事は、風流、獅子舞、行列の三つに分けることができます。御神幸行事は、神が宿る神輿が村に降り、人々の願いを聞き、再び神社に帰られるという神事をいいますが、土地によっては御幸、御出、御旅などともいわれます。
午後五時に発輦祭(の神事があり、その後、境内で花笠をつけた稚児行列の小鉦や袴姿の青年たちの笛や太鼓の風流が演じられます。風流の太鼓の舞は九瀬川の河泊(から伝わったものといわれます。
次に赤と黒の面をつけた鬼(ダゴ面)を先払いに続き、行列が始まります。ダゴ面は頭にたくさんの"紙"をとりつけていて、それを取って玄関の前に飾ると魔よけになるといわれています。毎年、たくさんの子どもたちが怖がりながらも挑戦しています。紙を取るのがばれると追いかけられて、ダゴ面が持っている竹でばしばしたたくので頑張って逃げてくださいね。行列は台弓御箱、毛槍の行列が続きます。毛槍を空高く投げる様子は見ごたえがあります。
次に獅子が境内で豪快に舞い、神輿を迎えます。その後に、神輿・大傘・神官・巫女・楽人・総代と続きます。
一日目はお旅所まで草野の町を練り歩き、二日目はお旅所からふたたび神社に帰ります。神輿および獅子舞の動、行列および風流の静。この静と動の対称が美しい伝統的な御祭です。二日目の神社鳥居前の通りで繰り広げられる神輿と獅子舞のぶつかり合いを迎えると、祭りも最高潮になります。
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