主神を素戔鳴尊(すさのおのみこと)、向かって右の座に天照大御神(あまてらすおおみかみ)そして左の座に菅原道真公(すがわらのみちざねこう)の三座をお祀りしています。
三貴子の第三神。素戔鳴尊(すさのおのみこと)は厄除け開運の神様で有名です。 『古事記』では黄泉国(よもつくに)より帰還して禊(みそぎ)をするイザナギの鼻から生まれたとされます。アマテラス、ツキヨミと同時に生まれたので併せて三貴子と称され、日月に対し、風雨を象徴するとされます。アマテラスの岩戸籠もりの原因を作り高天原(たかまのはら)を追放され、出雲へ降りてヤマタノオロチを退治、草薙剣を得たことで知られています。 『備後風土記逸文』によれば武塔神が南海神の女の許に行く途中、巨且将来()と蘇民(そみん)将来(しょうらい)という兄弟があり、武塔神は初め富める兄の巨且将来に一夜の宿を乞いしも拒絶され、次に貧しき弟の蘇民将来の家にお願いし、承諾され大変なもてなしを受けました。武塔神はこの報恩にと年月を経て尋ねられ、蘇民に汝の子孫は何人ぞ問われ、妻と子三人 わびしい生活なることを告げたところ、武塔人は蘇民に茅ノ輪(ちのわ)三巻を作り与え腰に下げ、吾は素盞鳴尊(すさのおのみこと)なりと告げました。そして蘇民一家から其の年流行する疫病から救いました。この信仰が夏越(なごし)の祓への茅ノ輪の神事となったといわれます。
三貴子の第一神。黄泉国(よもつくに)より帰還して禊(みそぎ)をするイザナギの左目を洗ったときに出現し(『古事記』)、イザナギから高天原(たかまのはら)の統治を委託された神々のなかの最高神であり、太陽の神であります。天照大御神(あまてらすおおみかみ)は皇室の御祖神で坐し、皇祖または天祖と仰ぎ奉る。
文教の神として広く崇敬されています。平安時代の実在の方で、是善公(これよしこう)の三男として生まれました。この須佐能袁神社が鎮座している草野には、是善公を祀っている石祠があります。